ネパール・オイルショックな旅

ネパール・オイルショックな旅

ガソリンの価格が急騰!予定していたバスは出ず、タクシーも値上がり、停電は続き、乗ったバスは潰れる。それでもほぼ希望通りの旅を続けることができたのは現地の人の親切があってこそだった。

メンバー紹介

コタ
このサイトの運営者
ダンナ
飄々としたマイペース人

※2017年5月4日に記事の修正、見直しを行いました。

1日目(2008.2.8)

今回の旅は私にとって7年ぶり、そして3度目のネパールである。過去2度のネパール滞在で2度共食べ物にあたってつらい思いをしてきたので、今回こそはそんな目に遭わないように細心の注意を払うつもりだ。

という訳で、今回は昔の貧乏旅行と違って社会人になったしリッチなので日本食か西洋食のレストラン中心に過ごそうと思う。

ホットシャワーに満足

今回の宿はカトマンドゥの旅行者が集まる町タメル中心部から少し離れた「HOTEL JAGAT」というところにした。「地球の歩き方」で半額、空港まで送迎付、ホットシャワーというのが決め手だった。さらに、日本語のできるスタッフがいないということで、ひつこいツアーなどの勧誘もないかなと思ったのだ。

宿に到着し部屋に案内されると、なんとテレビまであった。そして本当にホットシャワーだった。宣伝文句にホットシャワーとかいいながら、実際は停電だからダメとか、夜間はダメとか色々言い訳する宿が多い中、ここは自家発電のおかげで24時間ホットシャワーなのだ。

ネパールではホットシャワーにこだわらなかったら、ものすごく安く泊まれるわりにいいホテルはたくさんある。しかし朝晩はヘタしたら日本より寒いネパールで水シャワーは絶対にイヤなので、この条件は私にとってものすごく重要だったのだ。

またここは、宿の人がフレンドリーだったし、タメル中心部から離れているから夜は静かだし、なかなかいいホテルだったので、予約は1泊だったけど、連泊することにした。

■ホテルの部屋

ベッドルーム

ベッドルーム

シャワールーム

シャワールーム

カトマンドゥモール

さっそく2006年にオープンしたばかりという「カトマンドゥモール」というショッピングセンターへ行ってみた。前回来た時にはネパールでこんな近代的なショッピングモールなど考えられなかったが。

入口にはネパールで初めて見たと思しきエスカレーターが!すごい!と思ったのも束の間。止まっていた。というか結局帰るまでに一度も動いているところを見なかった。

しかたがないので階段で行く。なんだが真っ暗で、イメージと大分違う。後になって知ったのだが、昼間は停電していたのだ。

■カトマンドゥモールの屋上

フードコートのカフェテラス。けっこうおしゃれ。展望がよい。ここからスワンヤンブナートも見えた。

フードコートのカフェテラス。けっこうおしゃれ。展望がよい。ここからスワンヤンブナートも見えた。

警官隊衝突

暇なので、昔滞在してた時に毎日通っていたダルバール・スクエアで、ぼーっとしようと近くまでさしかかったとき、やたら警官が多いことに気付いた。そして、そのまま歩いて行くと、何やら人が大勢集まっていた。ふと見ると、路上のみやげもの屋が必死に店終いをしていて、建物内の店舗はというと、次々にシャッターが下ろされている。

なんかやばいかも・・・

そう思ったとたん後ろの方から人々が何かから逃げてくるではないか!
「えー??何なの?マジ?」
ネパールはデモとかよくあるし、こりゃ巻き込まれたらたまらん!!何か分からないけど、私も必死で逃げた。

恐らく暴徒化したデモ隊を警官隊が追いかけているような感じだった。ふと気がつくと、ダルバール・スクエアの中心まで来ていた。ここはさっきまでと違っていつものゆったりした時間の流れだった。

後で知ったのだが、ここに入るのには入場料がいるらしかった。さっきのどさくさにまぎれてタダで入ってしまっていたようだ。(昔は入場料など払ったことがなかったから知らなかった)

■ダルバール・スクエア(カトマンドゥ)

ダルバールスクエア1


ダルバールスクエア3

ダルバールスクエア4

2日目(2008.2.9)

チベット料理

昨日は夕食に昔行ったことのあるチベット料理店「ラサレストラン」に行ったら、昔と違ってライブバーになってしまっていて、満足にチベット料理を楽しむことができなかったので、朝食は宿の近くの「Utse」というこれまたチベット料理店へ行った。こちらは老舗なので大丈夫だ。

チベット式の朝ごはんのセットをオーダーした。バレというチベット風パンにじゃがいもがついており、このじゃがいもがすごく美味しかった。ネパールは寒暖の差が激しいからか、どこでもじゃがいもがすごく美味しい。食後にはバター茶。体があたたまる~!

■「Utse」の朝食

Utseの朝食1

Utseの朝食2

Utseの朝食3

Utseの朝食4

えっ!入場料?

今日は散歩がてら、スワヤンブナートへ行くことにした。 長い長い階段を上ってようやく入口だという頃に小屋の中から入場料を払うように言われた。ええ!入場料?そんなのいるの?

ガイドブックを見てみるとちゃんと書いてあった。今までも必要だったらしいが、私が知らなかっただけだった。それに取り立てもきびしくなっているようだ。

■スワヤンブナート

スワヤンブナート1

スワヤンブナート2

スワヤンブナート3

夕飯は、なぜか急にピザが食べたくなったので、 行くからには評判の店へ行こうと「Fire&Ice」というピッツァテリアへ行った。さすがは評判とあって、店内はほぼ満席。わたし達はおしゃれなテラス席に案内してもらった。

しかしピザとビールとデザートで2人分日本円で2300円!!宿代よりもはるかに高いではないか!う~ん。とてもいい店だったけど、もう来ないだろうな。

今回の旅行は食事はリッチにいこうと決めていたが、早くも怖気ずいてしまったのだった。

■「Fire&Ice」の夕食

「Fire&Ice」の夕食1

「Fire&Ice」の夕食2

3日目(2008.2.10)

テンプーに乗る

小心者の私は、今までテンプー(三輪タクシー)に乗ったことがなかった。どういうシステムでどうやって乗るのかよく分からなかったし、客引きに会ったこともないからだった。今回旧王宮のある、古都パタンへはテンプーで行ってみることにした。

とりあえずテンプー乗場へ行った。そして、片っ端からテンプーの運ちゃんに声を掛けてみた。
「パタン ジャンツァ?」(パタンに行きますか?)
するとみんなあっちと指をさした。
そのうちに親切な乗客のおばあちゃんが英語で説明してくれて、やっとテンプーにもバスと同じ番号がついていることを知った。

やっとそれらしき番号のテンプーを見つけた。随分向こうの方だった。大分見当違いの場所で声をかけていたみたいだった。そのテンプーに声をかけると、運転手は乗れというようなしぐさをした。
「おじゃましま~す」
もうすでに先客がいて、わたし達でいっぱいになったのでスタート。はじめてのテンプーだ!

テンプー乗場

テンプー乗場

テンプー走行中後方を内部から見たところ

テンプー走行中後方を内部から見たところ

内部はとても狭くて、しっかり持っていないと頭を打ちそうになる。 テンプーはルート内ならどこでも乗り降りできるので、乗客は降りたいときに、天井をコンコンと打って合図をする。

わたし達は運転手にパタンに着いたら声をかけてと頼んでおいたので少し安心だったけど、(これ本当にパタンに行くんやろか?運転手忘れてないやろうなぁ)と、ちょっと不安な気持ちになった頃、それらしい場所に近づいてきた。

しかしテンプーは歩みを止めない。車も入れないような道をどんどん奥へ行く。 そろそろかなぁ・・・と天井を叩くタイミングをはかっていた時、パタン中心のダルバール広場まで入っていって、そこで止まった。

おおー!こんなバッチリのところで降ろしてくれるとは!しかも料金は日本円で一人15円ほど。テンプーってめっちゃ便利やん! わたし達はすっかりテンプーの魅力に引き込まれてしまった。

ツーリストポリス

私は約10年ぶり、ダンナは初めてパタンを訪れた。前に来たときは途中で雨が降ってきたので、最後まで見ることが出来なかった記憶がある。

ダルバール・スクエアにある建物はすべて見終わって、広場でうろうろしていると、ひとりの男の人が近づいてきた。ツーリストポリスだった。

「入場券を見せてください。」
入場券?そう言えば入場券買うところなんてなかったような・・・?
よく見ると、広場の入口に入場券売り場があった。しかしテンプーで突っ切ってきたので払う機会を失ったらしい。

ここも前回来た時は払った記憶がないので、外国人にはきびしく取り立てるようにしたのかもしれなかった。

■パタン ダルバール・スクエア

パタン1

パタン2

パタン3

ティーブレイク

お昼は中途半端な時間になっていたので、「スノーマン」というカフェへ行くことにした。私が初めてネパールへ行った時にもあった店だ。

店に入るとネパールの若い子達でいっぱいだった。しかし店内は真っ暗だ。テーブルには提灯型の電灯がぶら下がってはいるが、点灯していなかった。どうも停電中のようだ。

注文してしばらく待っていると突然電灯が点いた。すると店内はいっせいに拍手喝采。いや~、本当に電気ってありがたいものですね。

■「スノーマン」のケーキ すごいボリュームでおいしい。

スノーマン1

スノーマン2

スノーマン3

4日目(2008.2.11)

ケロシンフェスティバル!

本当は昨日からナガルコットへ行こうと思って、宿の人にツーリストバスのチケットを用意してもらっていた。しかし昨日はツーリストバスは運行中止になったので、パタンへ行ったのだった。

「今日はバスはどうですか?」
「昨日よりもっとひどいよ。ガソリンが手に入らないからね。今日はみんなケロシン(灯油)を手に入れようとすごい行列だよ。」

ちょうどその頃、世界的にオイルが高騰している真っ最中だった。

「じゃあ、ローカルバスを乗り継いで行こうかな」
「あっ、今日はリングロードの外側はファイアーだから出ないほうがいいよ。」

リングロードとはカトマンドゥ盆地の中をカトマンドゥとパタンを囲むようにぐるっと周っている道路のことだ。

え~!ファイアーということはやばいということだよね。なんか連日政治集会みたいなのをしてるし、この前の暴動に巻き込まれそうだったことを考えると、今日もおとなしくするか・・・

「でも明日は大丈夫だ。今のところ旅行会社は運行すると言っている」
まぁあんまりアテにならないけど、しかたがないので今日は「バトバティーニ・スーパーマーケット」という大型スーパーマーケットへ行くことにした。

通りを出ると確かに人が行列していた。みんなポリタンクを持っている。見ているとほとんど列は動いてなかった。

ケロシンを求めて行列する人々

ケロシンを求めて行列する人々

わたし達が心配そうに眺めていると、列からひとりの男の人が近づいてきた。
「はっはっはー♪もう3日も並んでるよ!ケロシンフェスティバル!
と言って行ってしまった。

な・なんて楽天的なんだろう・・・。ヤケクソなんかもしれないけど、ネパール人のこういう国民性って好きだわ。

計画停電表(パワースケジュール)

計画停電表(パワースケジュール)

上の写真は、タメルの停電のスケジュールだ。どこの家にも貼ってあるそうだ。 はじめは、ネパール人がどうして次に電気が来る時刻を知っているのだろうと思っていたが、停電時刻はこんな風に決まっていた。 今後これはすごく役立った。

モモ最高~

少し小腹がすいたので、ネパール人に人気のモモ専門店「ニュー・エベレスト・モモ・センター」という食堂へ行ってみた。

店内に入ると、日本でいう店内で食べられるたこ焼き屋とかそんなかんじの内装だった。おっさんばかりで雰囲気は駅そば屋みたいだ。

メニューはモモしかないので1皿注文した。あつあつのモモに上からこの店特製のソースがぶっ掛けられていて、めちゃくちゃおいしかった。

■ニュー・エベレスト・モモ・センター

エベレストモモセンターの入口

モモ

トゥンバが飲みたい!

前回のネパール旅行の時、「ラサレストラン」でトゥンバという濁り酒を飲んだのだが、もう「ラサレストラン」には置いてなかったので、今日の夕飯は再び「Utse」へ行くことにした。ここには念願のトゥンバが置いてあった。

■トゥンバが運ばれてきた。

トゥンバ

このお酒は、トゥンバという容器に発酵させたシコクビエが入っていて、お湯を入れて飲む。一緒にお湯が入った魔法瓶も出てくるので、飲み終わったら再びお湯を注いで、何度でも飲めるようになっている。

お酒のようす

お酒のようす

飲み終わった後

飲み終わった後

このお酒は、ストローを使って飲む。このストローは細工がしてあって、シコクビエを吸い込まないようになっている。お湯をそそげば何杯でも飲めるが、味はだんだんと薄くなる。

このお酒はネパール(チベット)ならではなので、ネパールに行ったら是非一度は飲んでみると良いと思う。

5日目(2008.2.12)

ナガルコットへ

さあ、今日こそはナガルコットへ行くぞ!そう決心して今日のツーリストバスが運行するか調べてもらったら、答えは「ノー」。 やはりガソリンが用意できなかったらしい。

確かに昨日ガソリンスタンドの前を通りかかったときの待ってる車の量もハンパじゃなかった。もちろんタクシーも今日は基本的に動いていないそうだ。

「分かった!ローカルバスを乗り継いで行くよ」
しかし宿の人は
「ローカルバスも難しいんじゃないか?」
と言う。しかしダメ元で行ってみることにした。

そういうわけでいよいよ出発だ。

バクタプルへ

わたし達はカトマンドゥのミニバス乗場へ行った。バスは問題なく運行しているようだ。

ミニバス

ミニバス

ミニバスはテンプーと違って運転手とは別に車掌がいて、行き先を言いながら呼び込みしているので、どのバスか分かりやすい。

ナガルコットへ行くにはまずバクタプルへ行かなければならない。バス乗場にちょうど止まっていたバスはバクタプル行きだったので早速乗り込むと、比較的空いていて、すぐに座ることが出来た。

古都バクタプルのダルバール・スクエアもカトマンドゥ、パタンと同じく世界遺産なので、観光してから行くことにした。

さすがに、今度はちゃんと入場料を払うのも忘れなかった。ここはなかなか見ごたえのあるエリアだった。自称ガイドと言ってつきまとってくる人もいなかったし、観光客も欧米人がちらほらいる程度だった。

■バクタプルの建物


バクタプルの建物2

バクタプルの建物3

はるかなるナガルコットへの道

バクタプルのバス発着場へ行くと、行き先に「ナガルコット」と書いたバスが止まっていた。バスの中にはあまり人が乗っていなかったが、荷物で場所取りしてあり、空いている席は運転席の横だけだったので、そこに座らせてもらった。

時間になったのか、みるみる内に人でいっぱいになってきて、座っていてもさえ苦しいというような前代未聞の人の込みようだった。見えなかったけど、バスの天井の荷物はてんこ盛り、バスの後ろとか横には人が外にあふれていたことだろう。そんな許容重量オーバー絶対確実のバスが出発した。

バスの運ちゃんはチベット系の感じのいい青年で、たまに世間話などしながらバスは順調に走っていった。

しばらく街中を走って、ついに山を登り始めたころだった。
ウーウーウー!車が悲鳴を上げ始めた。
あまりにも人が多いので馬力が足りず、坂を越えるのがやっとの状態になってきた。カーブにさしかかると、あまりの重さでバスがバランスを保つのがやっとだ。

ひえ~!転倒する~!そういえばこの前谷底にバスが落ちているのを見たけど、いつもこんなことしてるからかも。こりゃ運が悪けりゃ転倒も有り得るな・・・。

山の中腹にさしかかったころだった。
いくらアクセルを踏んでもバスは前に進まない。そしてエンスト・・・。 エンジンをかける。アクセルを踏む。エンスト。その繰り返しだったが、ついにバスはオーバーヒートしてしまった。

運転手がエンジンの修理を始めたので、わたし達乗客はバスの外に出て修理が完成するのを待つことになった。そのうちに乗客達はあきらめ、後から来たトラックに乗せてもらったりしていた。

すると同じ路線の次のバスが追いついてきた。そのバスはすでに乗客があふれるほど乗っていたが、天井は荷物だけだった。そこへこの壊れたバスの乗客がいっせいに登りはじめた。わたし達以外の唯一の旅行者の欧米人カップルも少し躊躇しつつもバスの天井に登った。

もう日も暮れかかっていたし、これを逃すと最後かもしれないと思ったが、ダンナの荷物がエンジンルームの修理のために取り出せなくなってしまっていて、すぐに行動を起こすことができなかった。そしてバスは行ってしまった。残されたのは、わたし達と荷物が多い数人の客と運転手だけになった。

「ダメだ。これはもう直らない」
運転手はこう言った。運転手が簡単に直せるものとは、はじめから思っていなかっにせよ、これからどうしようか考えなくてはならない。歩くしかないのか。

すると1台の荷台が空のトラックが通りかかった。すかさず運転手が駆け寄って、事情を話してくれた。運転手のはからいで、外国人のわたし達は助手席に、荷物のある別の客は荷台にそれぞれ乗せてもらうことになった。運転手さん、ありがとう!

トラックが出発した。さっきのバスと違ってぐんぐんとスピードが上がる。しばらく行くと前に人と荷物だらけのバスがうんうんうなりながら走っていた。先程のバスだ!わたし達のトラックはそのバスを難なく抜いていった。わたしは欧米人の旅行者に手を振った。向こうもわたし達のことが気になったらしく、苦笑いしていた。

ついにナガルコットへ

トラックがローカルバスの発着場へ着くと、客引きが待っていた。もう真っ暗だったのでホテルを探すのは面倒くさいなあと思っていたが、ちょうどわたし達が見当をつけていたホテルの客引きだったので、そのまま付いて行った。
「今日はツーリストバスが来ないから客がほとんどいない」
と言っていた。

ホテルはリゾート風の建物で、窓からヒマラヤが見える部屋にしてもらった。夕食の途中で停電してしまったので、結局真っ暗ではシャワーも浴びることができず、明日に備えて早々に寝てしまった。

Snowman Hotel

ホテルの部屋

ホテルの部屋

夕食

夕食

6日目(2008.2.13)

エベレスト

わたし達は早朝に起きて、山を見に展望台へと向かった。前回来た時、宿から10分くらいだった記憶があるので軽く考えていたが、前に見たのはどうも展望台じゃなかったんだと気付いたのはずいぶん歩いてからだった。

こんな朝早くから山登りをするとは思っていなかったので、道の途中で山が見え始めたときは、もうここでもいいやという気分になっていた。しかしせっかくここまで来たのだからと、頑張ってさらに歩くと、やっと展望台が見えてきた。

ツーリストバスが来なかったせいかもしれないが、展望台には誰もいなかった。わたし達はそこにあった物見やぐらの上に登りヒマラヤのすばらしい景色を独占できた。

■展望台からの眺め

展望台からの眺め1


すると、ひとりのネパール人が景色を見にやってきた。
「どれがエベレストですか?」
と尋ねると、

「ああ、もう少し早く来ないと見れませんよ。今は雲の中です。」
ガ~ン。わたしは前に来たときに見たことがあるからいいけど、ダンナはエベレストを見るために今回はわざわざポカラ行きをあきらめてこちらに来たというのに。かなりショックを受けているようだった。

サクーへのトレッキング

ナガルコットからの帰り道はトレッキングをしながらサクーへ向かうことにした。すばらしいヒマラヤの景色を見ながら、山を下っていく。石がごろごろしたところを歩くのでものすごく歩きにくかった。

ふと山を見下ろすと、ヤギ飼いがヤギを連れて歩いていた。
「おお~!アルプスの少女ハイジみたいや~」
アニメの中に1匹で前後白と黒に別れた模様の「ペーターのヤギ」というのが出てくるが、本当にそんな模様のヤギがいた。

「あっ、雲母だ!」
今度はダンナが興奮している。雲母とは薄く剥がれるのが特徴の鉱物で、きらきらして綺麗だ。
夫婦で感動するポイントは違えども、それぞれ楽しんだ。

ヤギ飼い

ヤギ飼い

牛

雲母

雲母

ものすごく細かい段々畑

ものすごく細かい段々畑

段々畑が見えてきて、小さな村もいくつか過ぎた。そのうちに、山のふもとに街が見えてきた。ついにサクーだ。

今日は何かのお祭りをやっているみたいで、屋台が出ていた。おいしそうなものも並んでいた。
「ここで何か食べようよ!」
しかし私よりも食欲に関する情熱がうすいダンナは
「ここで遅くなってカトマンドゥへのバスに乗り遅れたら困るだろ」だと。まあ行きのバスであんな目に遭ったのでダンナも慎重になっていたのだろう。

街の中心へ行くとバス乗場があった。バスは満員で、あいにく座れなかった。バスの中ではすさまじい席取り合戦が繰り広げられていた。

目の前のおばあさんとお姉さんのすさまじい争いを見ながら、こんなに混んでたら「老人に席を譲りましょう」なんて甘いことは言ってられないのだろうなあと、ふと斜め後ろを見ると席が空いていたので、私は難なく座ることができた。

7日目(2008.2.14)

ボダナート

ボダナートはネパール最大の仏塔で、わたしが一番好きな仏塔でもある。ここは多くのチベット仏教徒が巡礼に訪れ、五体倒地などや供養の儀式などを見ることができ、秘境にやってきた雰囲気を味わうことが出来る。

ストゥーパ(仏塔)をお参りするには必ず時計周りに周らなければならない。仏塔の上に登ると、仏塔の周りを巡礼者がぐるぐると周っているのが見える。そうやってヒューマンウォチングしていたらあっという間に1時間は過ぎる。

日本では常に時間に追われている私でも、ここネパールだとちゃんとネパールの時間間隔に染まっていくのが不思議だ。

ボダナート

ボダナート

チベット寺

チベット寺

夕飯は、またピザを食べたい衝動にかられた。しかしこの前のレストランは高すぎるので別のイタリアンレストランへ行くことにした。「La Dolce Vita」というタメルの中心にある店だ。

この前はテラス席で肌寒かったけど、ここは室内で暖房の横の席になったので快適だった。結構いい感じのレストランだった。
(注)カトマンドゥは昼間は温かいけど朝晩はけっこう冷えるのだ。

「La Dolce Vita」の夕食

「La Dolce Vita」の夕食

8日目(2008.2.15)

Mさんとの再会

Mさんはわたし達が以前ネパールですごくお世話になった人だ。1年の半分を日本で、残りをネパールで過ごしているので、今ネパールにいるのかは知らなかったが、数日前Mさんの立ち寄りそうな所へ出向いたところ、Mさんが今カトマンドゥにいることが分かり、その日は会えなかったものの、最後に会っておこうと思った。

この前Mさんの居場所を教えてくれた日本料理店へ出向き、そこでMさんと再会した。Mさんはもう今はほどんど日本にいるらしくて、今度帰国する日はわたし達と同じ日だった。あてずっぽうに行ってよく会えたものだ。

最後のショッピング

今日はネパールで1日過ごす最後の日なので、おみやげを買うことにした。

旅行中、目をつけていたお香があり、定価販売の店で120Rsで売っているのを見てダンナが買おうとしたので、それを制した。値切れる店で120Rs以下で買えると思ったのだ。

さっそくタメルの雑貨店でそれを見つけた。
「これいくら?」
「1000Rsだ」
だいたい初めはダメ元でめちゃくちゃふっかけてくる。

わたしはこのお香は100Rsだったら絶対にいけると思ったので、交渉していると、最後におやじは喧嘩腰になってきて、ついに100Rsで成立。

店のおやじはふてくされて「持ってけドロボー」という態度になった。
「これもらって行くよ」
と商品を持って、100Rs札を渡そうとしたがおやじはふてくされて見向きもしない。100Rs札をそっとレジカウンターに置いて、店をでた。そこまでふてくされるなら売らなきゃいいのに。まあしかし店のおやじに勝ったことは大きな自信につながった。

このやりとりを見て、ダンナはコツを掴んだらしい。Tシャツを買いたいと言いだした。

Tシャツ屋を発見。早速交渉に入る。なかなか値段が折り合わない。すると店主はこんなものを出してきた。
「これを見ろ。これは店のレシートの控えだが、これは日本人だ。」
といって見せてくれた。確かにサインに日本人の名前があった。

「彼らはこの値段で買っている。だからおまえたちもこの値段で買え」
おお、まさにぼったくられ記録帳やなあ。

関西人のわたし達はそんなものを見せられると、ますますそれより安く買いたくなる心理が分からないのだろうか。

なんとか納得できる値段まで下がり、交渉は成立した。わたし達のレシートはそのぼったくられ記録帳には記録されなかった。

最後にネパール料理を

今日はネパールで過ごす最後の夜だ。最初の決意の通り全然ネパール料理を食べてなかったので、最後くらいはと「トリベニ」というローカル食堂へ行ってみた。

タメルから離れて、スワンヤンブナートへ行く方角の道から路地に入ったところにあった。路地はゴミだらけで、なんかすごいところだった。

オープンと同時に入ったので、客はわたし達と男の人1人だけだった。メニューにはなんと英語版があった。こんな店にと言ったら失礼だが、入るのにちょっと躊躇する雰囲気があるくらいローカルなかんじなのだ。

しかし、ここは大当たりだった。基本のダルバートに私はチキンカレーをつけたのだが、安いのはもちろん、味がすごく美味しかったのだ。

「トリベニ」のダルバートのセット

「トリベニ」のダルバートのセット

9日目(2008.2.16)

声をかけられて

ネパールへ着いたばかりの頃、よくいろんな客引きに声を掛けられた。ところがである。だんだんと声を掛けられる回数が減っていき、最後にひとりでタメルを歩いていた時のことだ。

タメルは観光客の町なので道に物売りがいて、観光客には順に声を掛けている。すぐ前を歩いているネパール人には無視、次は私の番だ。しかし普通にスルーして私の後ろの観光客には声を掛けていた。

1回だけなら、たまたまかと思うが何度もなので、なんか複雑な気分。もうすっかりネパールの住人になってしまったのだろうか。

カトマンドゥの大気汚染はとても酷い。マスクをしないで1日歩くと喉がおかしくなり、鼻をかんだら真っ黒だ。

そんなところに10日近くいたのだからはじめ白かった私のフリースはねずみ色に、赤いリュックサックはすすけた色になっていた。

そして途中で日焼け止めがなくなったため高所の強烈な紫外線をもろ浴びたせいで雪焼けしたような顔、宿にドライヤーが無いためいつも乾かさずに寝ていたらボサボサになった髪、そしてネパール人からよく「チベタンに似ている」と言われるほどチベット人に似ている顔。確かにこんなネパール人いるよな~と鏡を見て思った。

ダンナはネパール人に間違われることはなかったが、今までとは別の人種から声を掛けられるようになった。床屋の前を通りかかると店の中へ手招きされ、何度も靴磨きの人に掃除しないかと言われるようになった。ある靴磨きなどは「うわ~」というリアクションだった。確かにダンナの靴は、ずたぼろだった。

さようなら、カトマンドゥ

長い間お世話になった宿の人達とも今日でお別れだ。グッドラックの印に長い布を首に掛けてくれた。宿の人が呼んでくれたタクシーに乗り、空港へ向かった。空港にはわたし達と同じく布を首から掛けた人がいて、ネパールらしいなと思った。

ふと見渡すと、どこからわいてきたのか日本人がうようよいるではないか。観光地はおろかタメルでもまったく見なかったのにいったいどこにいたんだろう。この時間にいる日本人はほぼ全員タイ経由で帰る人達だ。

飛行機の中は大勢の日本人が乗っていた。私の前も後ろも日本人だった。いよいよ飛行機が飛び立った。

さようなら、カトマンドゥ。

飛行が安定すると機内食だ。タイ航空の客室乗務員が前の人に
「魚と鶏肉どちらになさいますか」
と日本語で言っていた。日本と関係のない路線なのにタイ航空はすごいなと思った。

次は私の番だ。
「Fish or Chicken?」
なんでやねん!

ホテル情報

ジャガット ホテル
(外部のサイトに飛びます。ホテルの詳細が分かります。)
Jagat Hotel
Amrit Marg, タメル, カトマンズ

感想

場所はタメルのはずれにあるので、レストランなどには少し歩かなければなりませんが(といっても5分~10分くらい)、近道もあるし、そこまで不便を感じませんでした。むしろタメルの中心だと夜がうるさい上に色々な客引きが寄ってきて面倒なので、ちょうどよい感じでした。

ここのホテルは、私達が泊まっている間は、宿泊客は大体がインド人かネパール人でした。どちらかというと外国人をターゲットとしたホテルというよりかは、現地人かインド人向けだと感じました。そのため特にひつこい勧誘などもなく、放っておいてくれる感じでした。

屋上など自由に出入りできるので、洗濯物を干しておいても怒られないし、結構自由でのんびりできました。ホテルの人は親切で、外国人の私達をいつも気にかけてくれていて、困ったことがないかいつも聞いてくれていました。

部屋にはテレビがあり、自家発電があったので、停電の不便さがないのはポイントが高いです。シャワールームはやたら広く、トイレットペーパーが濡れないのはいいのですが、少し寒いです。でも24時間ホットシャワーなので、ネパールにしては快適でした。

Snowman Hotel
(外部のサイトに飛びます。ホテルの詳細が分かります。)
Nagarkot(ナガルコット)

感想

ナガルコットのバス停で降りたところにいた客引きに付いて行ったらこのホテルでした。「地球の歩き方」にも載っていたし、候補のひとつだったので、そのまま泊まることにしました。

夕飯をとっていると途中で停電になってしまい、そのままずっと停電だったので、シャワーは浴びれませんでした。停電はホテルのせいではないので仕方ありません。

寝ただけなのでこのホテルの施設を評価するのには材料が足りませんが、ご飯が美味しかったのは間違いありません。特にじゃがいもが絶品でした。

まあ、ナガルコットには何度か来たことありますが、どこも似たようなものです。

レストラン情報

ネパールのレストラン │ 海外旅行グルメ紹介
ネパールのレストラン情報を紹介しています。
ネパール料理・チベット料理│海外旅行グルメ紹介
ネパールで食べた料理を解説付きでまとめています。

ネパールのお土産情報

ネパールのお土産 │ 海外旅行戦利品
ネパールのお土産を解説付きでまとめています。
その他アジアのおみやげ │ 海外旅行戦利品
スリランカ、ネパール、タイ、フィリピン、その他の国の食べ物のお土産を紹介しています。

ショップ情報

今回の旅で管理人コタが訪れたショップの中で行ってよかった所です。下の地図上のマーカーの位置がショップの位置です。参考にして下さい。

The Kathmandu Mall
衣類など生活雑貨が売っていますが、観光客にはあまり魅力的なものはありません。ただし、屋上のフードコートは景色が良くてほっと一息つけるのでオススメです。また、トイレもただで使えるので休憩によいでしょう。
Bhatbhateni Supermarket
ネパールの数少ない大型スーパーマーケットです。食料品以外にも衣類(既製品のパンジャビードレスなど)、食器などの生活雑貨やインテリア関係など観光客向けではないにせよ、日本にはないものが沢山あるので、見るだけでも楽しいです。もちろんお土産にも良いです。(交渉しなくていいのも利点)
Touch Nature
100%ナチュラルの自然化粧品の販売店です。ネパールにしては高いけど、オーガニックのわりには安いし、パッケージも可愛いので、お土産に最適です。
Aroma Garden
主にお香などのフレグランス商品を扱っていますが、種類が多いのが特徴です。定価販売なので買い物しやすいですが、他である商品なら他店で値切った方が安く買えます。しかし乳香などなかなか手に入りにくいものも売っているので、なかなか面白いです。

管理人メモ

【行き】
日付   08FEB 01:25発
便名   TG673
出発地  KIX_OSAKA
目的地  BKK_BANKOK


日付   08FEB 10:45発
便名   TG319
出発地  BKK_BANKOK
目的地  KATHMANDU

【帰り】
日付   16FEB 14:05発
便名   TG320
出発地  KATHMANDU
目的地  BKK_BANKOK


日付   16FEB 23:00発
便名   TG622
出発地  BKK_BANKOK
目的地  KIX_OSAKA

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