ネパールへ行く前にトランジットでシンガポール観光。ひとり旅ならではの出会いもあり、シンガポール観光を楽しんた。
のんびりネパール一人旅
※2017年5月18日に記事の修正、見直しを行いました。
旅行の日程と出来事
1日目(2011.12.23)
経由地シンガポール
シンガポールの宿は、リトル・インディアにある「ピロートーク・バックパッカーズ・ホステル」というドミトリー形式の 宿にした。部屋は男女混合だが、女性は比較的近くに集められていた。
宿泊費の高いシンガポールでここはかなり良心的な値段設定だったので、宿泊客のほとんどが若者だった。
私が到着した頃は夕方だったが、私の部屋にはわりと人が残っていて、うだうだしていた。新参者の私と、もうひとり 到着したばかりのラオス人、そして、明日に帰るというスイス人と韓国人でなんとなく集まって世間話をした。 すると、私以外は全員21歳だということが判明した。
うわ~っ!若い!・・・というか、こんな歳にもなって(←私のことね)宿代ケチって安宿に泊まる人の方が少数派かもしれない。
私に話振ってくるなよ~オーラを出して、そのままスルーしようとしたけど、結局歳を言う羽目に。すると、「私達はあなたより随分年下ね」と言われた。
これが日本だったら「あなたは私達より随分年上ね」となるんじゃないだろうか。ちょっとした視点の違いだけど、海外の表現って感じがした。

「ピロートーク・バッグパッカーズ・ホステル」の部屋
ホーカーズ
シンガポールには、ホーカーズという、昔屋台だった所が終結された屋根付のフードコート形式のホールがいたるところにある。大きい所はガイドブックにも載っているが、ガイドブックに載っていないような店も数多く存在する。
そういう地元のホーカーズが、宿から少し歩いた所にあるのを見つけた。肉骨茶(バクテー)が食べたかったけど、ここにはなかったので、定番のチキンライスにした。
ひとりきりなので、大型テーブルの一角に座っていると、近くにひとりの東洋人の男の子が座った。ふと見ると、料理を写真に撮っていて、なんとなく観光客のにおいがした。
そこで、彼にお願いして私の写真を撮ってもらった。一人旅は自分で自分の写真がなかなか撮りにくいのが難点だ。お礼に彼の写真も撮ってあげた。
これがきっかけで、彼と話しながら楽しく食事ができた。気を遣うから食事は一人の方がいいという人もいるけど、私は寂しく感じるタイプなので、今日は話す人がいてよかった。

ホーカーズで食べたチキンライス
2日目(2011.12.24)
シンガポール動物園
シンガポールは3回目なので、まだ行ったことがない場所というと、シンガポール動物園だけだった。 動物園は不便な場所にあるのだが、近くの道路から直通シャトルが出ていたので、すごく便利だった。
シャトル内では、入場料とトラムのセットチケットが割引で買えたし、入口のチケット売り場で並ぶ必要もなかった。

動物園エントランス
動物園はあまりに広大なので、端から順番に回ろう・・・、と歩き始めたものの、目の前の動物に心を奪われて、 そのまま道を外れてしまって、我にかえると自分がどこにいるのか分からなくなり、またふりだしに戻って 目的地に向かおうとして、また目の前の動物に心を奪われて・・・の繰り返しで、ちっとも前に進まない。 しかも方向音痴なので、真面目に歩いたつもりでもとんでもない所へ出たりと無駄な動きが多かった。
象のショーが始まるまでに会場へ行きたかったのでトラムに乗って行ったら、なぜここで迷うのか考えられないくらい道は単純だった。こんなことの為にトラム券を使った私はアホやなぁと思いながら、いや、今度こそ旅では ケチらずバンバンお金を使おうと決めたんだったと思い直した。
まだショー開始30分前だったので近くの猿を見に行こうと思ったけど、ここを離れたら再び戻って来られるかというと、私の場合かなり怪しいので、場所取りして待つことにした。
すると、すぐにぞくぞくと観客が集まってきて、最終的には席に座りきれない人が続出した。場所取りしといて正解 だったようだ。
象のショーは3頭の象が木材の上で片足立ちしたり、水を吹いたり、丸太を運んだり、派手じゃないけど興味深い ショーだった。そしてショーが終わった後、ショーで動かした丸太などを象自ら元の場所に片付けていた。自分のショーの準備と片付けは自分でする動物「象」。すばらしい!
■象のショー


ショーの終わり近くからスコールが始まった。どんどんと雨は酷くなっていって、別の場所へ移動できなくなって しまった。席に座っている人は屋根があったのでマシだが、立ち見の人は屋根がないので傘を差して雨宿りしなければ ならなかった。
昨日、同室の女の子が動物園に行ったというので感想を聞いてみたら、雨で最悪だったと言っていた。よく考えたらシンガポールは今雨季だった。
それにしても雨の当らない席に座れてほんとラッキーだった。しばらく雨宿りしてたら、一瞬雨が小降りになった。 そのチャンスを逃さず、すかさず隣のショー会場へ移ることに成功した。
隣のショー会場に着いた途端にまた雨は酷くなって、私って雨の運はいいな、とひとりでほくそ笑んでいた。プログラム的に象のショーが終わった後に続いて見られるような開始時間になっていたが、スコールのせいか、それともショーがショボかったからか、あまり観客はいなかった。
■Rainforest Fights Backのショー
ショーが終わって外に出ると雨は小降りになっていた。先程お金はケチらずに楽しもうと決心したので、 船に乗ることにした。シンガポール動物園の周りの川をぐるっと回って、動物園内の道もショートカットできるので ちょうどよかった。
船に乗るとまた雨が降ってきた。川の周りはジャングルで、すぐに動物園は視界から消えた。この景色を見ると、 動物園がジャングルの真ん中を切り開いて作られたことがよく分かった。景色は壮大で綺麗で、料金はそんなに高くもなかったし、船に乗ってよかった。そしてクルーズが終わると運よく雨も止んだ。
■園内クルーズ
ここからしらみつぶしに色んな動物の館に寄りながら制覇していった。時には雨がぶり返したが、爬虫類関係の館は室内が多かったので、何とかクリアした。
■動物いろいろ
■気持ち悪い~!!
■草食動物けっこう接近
残るは肉食動物だけとなった。その頃には日が照ってきて、逆に暑くなってきた。ちょうど雨が上がったばかりだというので、動物達がひなたぼっこを始めていた。ここの動物園は柵がない自然な状態で動物を飼育しているのだが、さすがに肉食獣は遠かった。
■肉食獣
昼食時に雨のせいで食堂がいっぱいだったために、昼食は食べ損ねていた。夜は隣にある「ナイトサファリ」へ行くつもりだったが、今日はクリスマスイヴ。夜はホテルでパーティーがあるから早く帰って来いと言われていたし、「ナイトサファリ」には過去に行ったことがあったので、今日はホテルのパーティに出ることにした。
ペーパーチキン
ちょっと早い夕食になるが、リトル・インディアで有名なレストラン「ヒルマン」の名物料理ペーパーチキンを食べに行った。まだ早い時間だったのですんなり席に座れた。
ペーパーチキンは一番小さい皿でも6ピースほど盛っていて、全部食べきれるかな?と思ったけど、すごくお腹がすいていたので完食!
実はペーパーチキンの意味を分かってなくて、ペーパーごと食べようとしたら、紙は食べられなかった。勝手にオブラートみたいなものかと思っていたがそうではなくて、ペーパーチキンの意味は、紙で包んで美味しさを閉じ込めたチキンということだった。
ふわっふわで、プリプリのチキンはめちゃくちゃおいしかった。お持ち帰りもできるようで、時折地元の人が買いにきていた。
ペーパーチキンだけではさみしいので、チャーハンとスープも注文した。さすがに一人では食べきれない量で、スープは残してしまった。帰ろうかと思ったら、マンゴープリンはおすすめだから是非食べていけと言われてついつい注文してしまった。しかしデザートは別腹。難なく食べてしまえた。
■「ヒルマン」の料理
クリスマスイヴ
夕食後、インドの百貨店「ムスタファ・センター」に行った。ここはインドのものなら何でもあるという巨大ショッピングセンターで、とっても楽しいところだ。
お香も日本では買えない、ついでにネパールでも見かけない種類のものがある。また、買っては帰れないけど、サモサとかチャパティなどの冷凍食品とか、普段日本ではお目にかかれない商品が盛りだくさんで、見るだけで楽しくなった。
■ムスタファ・センター
ムスタファセンターでお土産を買って急いでホテルに戻ると、ちょうどホテルのスタッフがファイアーダンスを披露してくれているところだった。この日のために練習したんだとか。パーティーだと聞いていたが、ファイアーダンスが終わると、特に何かあるわけではなくお開きになり、ちょっと残念だった。

ファイアーダンス
明日は早朝出発なので、シャワーを浴びて荷物も整えて、後は寝るだけとなった。ちょっとつまらないので、ロビーでスタッフと話しながらひとりでビールを飲んでいたら、アジア人っぽい人が「どこから来たの?」と英語で話しかけてきた。
「日本」と言うと、彼も日本人だった。彼も誰か出会いがあるかなぁとロビーにいたら、私がスタッフと話してるのを見て日本人だと思い、話しかけてきたそうだ。
彼・A君は日本を出てちょうど3週間目で、しばらく日本語で話をしてなかったから語りたい気分だったそうだ。旅行者同士だいたい旅行の話になるのが一般的だけど、海外で出会った日本人だからこそ話せる内容も色々あって、ワインを飲みながらだんだん話が盛り上がってきた。
彼とはかなり気が合ったので、恋愛話から仕事の話、芸能界からスポーツまであらゆる話を語り続け、気が付くと朝だった。
シンガポール出発
ネパールへの便の時間の関係で、ホテルを早朝出発しなければならないので、有料のシャトルバスを頼んでいた。 しかも外は雨。シャトルを頼んでなかったら苦労するところだった。
真夜中にはスタッフは帰ってしまうので、本来なら無人のロビーで誰にも知られることなくこのホテルを去ることになるはずだった。しかし、A君とは一晩飲んだ仲ということで、ほどんど寝てないのに出発を見送ってくれた。
こんな短い滞在で出発を見送って貰えることになるなんてラッキーだったし、いい人に出会えてよかった。
ネパールもそんないい旅になったらいいな。
ホテル情報
ピロー トーク バックパッカーズ ホステル
- (外部のサイトに飛びます。ホテルの詳細が分かります。)
- Pillow Talk Backpacker’s Hostel
5 Hamilton Road, カラン, シンガポール
感想
私は男女混合のドミトリー部屋に泊まりましたが、レディースはかたまって配置してくれていました。ホテルのスタッフはとても親切で、朝私が行こうかと思っている場所を聞き出して、丁寧に説明してくれました。場所は少し歩かなければなりませんが、そんなに不便でもなかったです。
レストラン、ショップ情報
- ヒルマン
- ペーパーチキンが有名な中華料理店。
- ムスタファセンター
- インド系ショッピングセンター。
お土産情報
- シンガポールのおみやげ │ 海外旅行戦利品
- シンガポールで買った食べ物のお土産を紹介しています。
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