海外を歩いていると、知らない人から声をかけられることがあります。
「どこから来たの?」「街を案内してあげるよ」。
スリランカに行った7年前。
首都コロンボで、私は数回「これは騙そうとしてるのかな?」と思う経験をしました。
1回は、実際についていってしまったものもあります。
海外旅行に慣れていなかったので、相手の言うことをそのまま受け取ってしまいました。
「一度は経験することかな」と思っていましたが、今振り返ると、脇が甘すぎだなと反省しています。そんな経験無いに越したことはありません。
「今だったらこうするかもな・・・」という気持ちも含めてお伝えします。
「パレードがあるから、それまで案内するよ」
海沿いの道を歩いていたときでした。1人の男性に声をかけられました。
「今日はそこの広場で象のパレードがあるよ。それまで時間あるし、街案内するよ。」
今思えば充分あやしい。でも当時の私は「親切な人がいるな。」位にしか思わず、パレードまで時間があるしと思い案内してもらうことにしました。
そこに流しのスリーウィラー(三輪タクシー)が通りかかります。男性が運転手と、英語ではない言葉で何か話しています。その後、その男性と2人で乗り込みました。

ヒンドゥー寺院を回って、お土産物屋に連れて行かれそうになった
寺院に行って、観光しました。ここまでは楽しかったです。
ただ、途中で色々なお土産物屋さんに連れて行こうとしていました。「いいお土産物屋さんがあるからそこに行かない?」そこは私が断りました。
このあたりで、さすがに怪しいなと思い始めます。
降りようとしたのに、降りられなかった
怪しいと思ったので、信号待ちのタイミングでスリーウィラーから降りようと試みました。
でも、信号とタイミングが合わなかったり、信号待ちでは左右に車も停まっているので、危なくて降りられませんでした。
「インド人はすぐ騙して来るから、気をつけた方がいいよ」
道中、その男性は何度もこう言いました。
「インド人はすぐ騙して来るから、気をつけた方がいいよ」ずっとインド人の悪口を言ってました。同意を求められましたが、インドに行ったことがなかったので、「ふーん」くらいに返事してました。
他に意識を向かわせて、私の警戒心を緩めようとしていたのでしょうか?今となっては分かりませんが。

脇道に停まって、「チップをくれ」
「象のパレードが始まるから」と言われ、最初に乗った場所に戻ってきました。そして、脇道にスリーウィラーが停まりました。「観光案内したんだから、チップをくれ」
そんなの聞いてないよ、と振り切って逃げようと考えました。でも、周りは小道で人もいません。相手は男性が2人。
私は、手持ちの1000円分を出して「これしかないよ」と渡しました。実際に乗り物には乗ったので、タダは申し訳ないという気持ちもありました。
すると、こう言われます。
「まだあるだろ? だせ!」
財布を分けておいて、助かった
私は財布を開いて見せました。「ほらないでしょ?」
実は、ファスナーが複数ついた財布を使っていて、お金は分けて入れていました。見せたのは、相手に渡して空になった側だけ。他のところは、ファスナーが相手から見えない角度でした。(その財布は今でも現役です。いつかご紹介できたらと思います。)
意図して防犯していたわけではありません。でも、このときは本当に助かりました。
相手が運転手と何か話し始めました。そのすきに、ウィラーから飛び降りて、大通りに逃げました。

逃げ切った直後に、また声をかけられた
ほっとしたのも束の間でした。
そのあと、平常心を取り戻し、スリランカ国営ティーショップに向かいました。
その道中、また知らない人から声をかけられます。
「素敵な観光場所があるから、案内するよ」
今度ははっきりお断りしました。
声をかけられていたのは、東アジア人だけだった
あとから振り返って、気づいたことがあります。
その場所には欧米人の旅行者もたくさんいました。女性の一人旅の人もたくさんいました。でも、声をかけられているのは、東アジア人ばかりでした。
話をしていないので、彼らが中国人なのか、韓国人なのか、日本人なのかは分かりません。
ただ、今になって考えると、「東アジア人なら誰でもいい」というわけではなく、その中でも日本人を狙っていた可能性もあるのではないかと思っています。
というのも、私自身、海外にいるときでも、なんとなく「あ、この人は日本人だな」と分かることがあります。もちろん、全員を見分けられるわけではありません。
でも、服装や所作で、言葉を交わさなくても「日本人っぽい」と感じることはあります。
そう考えると、現地の人から見ても、日本人だと分かる何かがあるのかもしれません。
「この人(=日本人)なら声をかけても大丈夫そう」
そうやって、声をかける相手を選んでいるのかも、と考えるのは私の邪推かもしれません。
市場では、日本語で話しかけられました
駅周辺の市場を歩いていたら、スーツ姿の男性が、日本語で話しかけてきました。
「日本人ですか? 僕は息子が横浜にいるんだよ。息子が日本でお世話になってるから、あなたを家に招待したいんだ」
スーツ姿の初老の男性でした。身なりはきちんとしていましたし、家族の写真まで見せてくれました。
少し会話したあと、「もしかしてこの人も・・・」と考えがよぎりました。
今だったら、すぐにその場を離れますが、当時の私は話しかけてくる人を邪険にはできませんでした。
「すみません。この後、主人と待ち合わせしてるから」
そう言って、その場を離れました。本当は一人旅です。嘘です。
その市場、もう少し見ていたかったので、そこは残念でした。

断り文句を1つ決めておく
「主人と待ち合わせしてるので」
嘘でいいです。「友達」でもいいと思いますが、女性の旅行者の方は、「主人」を選んだ方がいいかもしれません。
象さん事件があった後、主人に顛末を話しました。その時、このアドバイスをもらいました。
意思表示ははっきりと
「No」と言っても相手は嫌な気持ちにはなりません。断る時も笑顔で「ありがとう、でも今回はいらないよ」って言ってます。
それでも、優しい人のほうが多かったです
ここまで書くと、スリランカが怖い国のように見えてしまうかもしれません。そうではありません。
田舎のホテルでの親子との会話。穏やかで優しくて恥ずかしがり屋な人が、たくさんいました。
ただ、正直に書いておきます。
この旅のあと、私は地元の人が親切に話しかけてくれても、少し疑うようになってしまいました。
親切で声をかけてくれているのか、それとも何か目的があるのか。
まず一度、考えてしまうようになったのです。
これは、少し悲しいことだと思っています。
まとめ
- 声をかけてくる人は怪しいと疑ってみる
- 他の誰かを悪く言って警戒させる人は、自分を信用させようとしている
- 財布は分けておく。見せられる側と、見せない側
- 断り文句を1つ決めておく
- 意思表示ははっきりと
声をかけられること自体は、そんなに怖いことではありません。これらを実行したから絶対に騙されないとは保証できません。でも、ある程度防げる可能性はあると思います。皆さんが海外が怖いと思わないでほしいなと思いこの記事を書きました。
※本記事は個人の体験談です。現地の状況は国や時期によって変わるため、最新の正確な情報は必ず公式機関でご確認ください。

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